大陸港町から、ひのもとの古都へ
みなさま、はじめまして
九間堂は日本の古都・京都市二条・堀川界隈(旧都城域)を拠点に活動する美術工芸店です。
現在、世界屈指の美的・技術的価値をもつ中国骨董のほか、アジア各地・各時代の古物や宝玉類等の品物を扱っております(陶磁器・青銅器・玉器・瑪瑙細工・竹彫品・木彫品・古代ガラス・蜻蛉玉等)。
現店主で代表の九間堂亭主は、京都から海を隔てた北西約 1700km の場所にある、中国華北の歴史的港湾都市・天津(現地呼称 ティエンジン・Tiān-jīn)の出身です。そこで生まれ育ち、青年期以降、古美術商として同地に店舗を構え、活動してまいりました。
その後、偶々訪れた日本、特に京都の街と、そこにお住まいの方々や、その社会・文化に魅了され、2010 年代後半に一家挙げて拠点を移す決断をし、現在に至ります……(続く)
和室がある九間堂の前身店・偶然堂店内(中国天津市内)
九間堂所蔵の古物コレクションの一部です(非売品)。ご覧いただけますと光栄です。なお、ここでは各画像をクリック頂ければ拡大画像と説明が標示されます。
現代に復元された伝統的な中国の飾り物(中国天津市内)
時空超える古物への愛
世界中で多くの人が傷つき、そして広範かつ深く社会や文化が破壊された 20 世紀の世界大戦。
そのような空前の悲惨を経た同世紀半ば、世界は再びその惨禍が起こらないよう、平和協調を模索します。しかし、一方では依然として各地で戦乱による破壊が続いていました。
九間堂亭主の生まれ故郷・中国大陸でも、動乱ともいえる権力闘争が全土を巻き込み展開され始めます。いわゆる「文化大革命(1966-76)」です。そして、そのさなかに、実に膨大な数の文化財が破壊されました。もちろん、古物も封建文化の一部と目されていたため、壊され燃やされ、それにまつわる「心」共々、散々に踏み躙られてしまいました。
この光景に胸を痛めた人々は、何とか古物を救出したい、先人から受け継いだ智慧や文化を残したい、との一心で、集団狂気渦巻く危険のなか、密かに奮闘します。敬愛する、九間堂亭主の叔父も、そうした古物救済に奔走した一人でした……(続く)
九間堂が販売する古物コレクションの一部です。ご覧いただけますと光栄です。只今のところ、このサイト内での直販売は行っておりませんので、何かありましたらご連絡をお願い致します。なお、ここでは各画像をクリック頂ければ拡大画像と説明が標示されます。
京都・九間堂へのお問い合わせは、下記の電話番号やメールフォーム等をご利用下さい。
075-212-2721
九間堂は京都市街中部の中京区にあります。平常は所在地での対面営業をしておりませんので、お越しの際はご一報願います。
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